女性声優のオタク、女性声優のオタクをやる

まずタイトルについて、“女性声優のオタク"と書いていてこれは確かに自分のことを指していますが、あんまり僕は自分をオタクだと思っていないというか、自分でそう称するのはどこかおこがましいような気がしてしまいます。そしてそれはこういった記事のタイトルについても適用されるはずなのですが、このタイトルは結構前に思い付いていたもので、我ながら中々センスがあると思いかなり気に入っているのでそのまま使っています。


いきなり言い訳から始めてしまいましたが、本題に入りたいと思います。


この記事を開いてくださっている方のおそらくほとんどは知っているかと思いますが、僕はOさんという女性声優のことが好きです。
一般に女性声優さんのことをどう好きか/好ましく思うかについてはいろいろと議論(?)があるらしいのですが、実は僕はOさんを声優という職業の枠の中で好きになったわけではないので、それを論じる立場にはないと自分で思っています。まぁなので、強いて言うとするなら女性声優人格派ということになるのでしょうか。
さて、こういうことを考え始めると必ず頭に浮かんでくる作品があるのですが、それはこれまた皆さんご存知エクハです。何かと断言を避けがちな僕なのですが、エクハについては流石に一番好きなアニメと言い切っていいと思っています。そしてOさんは小鷹咲希さん役でエクハに出演されていて、僕が一番好きなキャラクターは小鷹咲希さんでした。小鷹咲希さんのことは容姿、キャラクター造形、劇中での活躍、そして声も含めてとても好きなのですが、小鷹咲希さんが好きだからOさんが好きとか、あるいはもっとシンプルにエクハという大好きな作品に出演されていたからOさんが好きとか、そういうことは全くありません。もちろん経緯的に無関係であるわけではない(しそんなはずはない)のですが、僕がOさんを好きなのはOさんがOさんであるからなので、そこの気持ちに作品を持ち込むことはないです。(あくまで僕のスタンスが、という話なので他人の何かを否定するつもりは全くありません)
また、エクハについてはOPを歌っていた、しかもそれがOさんにとって初めてのOPタイアップだったというかなり無視出来ない事情が絡んでくるのですが、ややこしくなるなのでこの記事では触れないことにします。

声優としては~みたいな話を延々としていましたが、Oさんが声優であることはもちろんまぎれもない事実でありそして(わざわざ言うのは失礼かもしれませんが)Oさんが真剣に取り組まれていることなので、Oさんを応援しようと決めた時に僕が始めたことの一つは、Oさんが出演されているアニメを見ていくことでした。
これをやることで、面白かったり感動したり好きだったり、あるいは正直なところそんなに好きじゃなかったりといった、様々な作品に出会うことができました。いや全然終わってはいないのですが、ひとまずの指標としてWikipediaの出演の節に太字で書かれている、いわゆる主要キャラクター役として出演されているTVアニメは全部見ました。また、アニメ視聴の明確なモチベーションが増えた、あるいは初めて持つことが出来たのはとても良いことだなと思っています。
それをやっていく中で最初は、どのキャラクターも全然違うように聞こえてすご~い、というかなり薄いことぐらいしか思うことはなかったです。これについてはたまたま見たアニメの順番がそうなっていた、というのも関係はしているかなと思います。ちなみにこれは余談ですが別に全然違うように聞こえる、というのもそこまで間違っていないというか、“浅い"と切り捨ててしまうような感想ではないのかなぁと今のところは思っています。
ともかく、視聴中思っていたことは結局は作品自体への感想の方が大きな割合を占めていましたし、何ならちゃんと見なきゃという意思がはたらいていたのか当時Oさん目的ではなく普通に視聴していた他のアニメよりもはるかに真剣に見ていたような気がします。

そんなふうに、Oさんが好きなおかげでいろんなアニメ見れてお得だな~ぐらいに思って、キンスパもそれでより楽しめたりして過ごしていたのですが、ある日ひょんなことから大きな転機が訪れました。
先ほど書いた、Wikipediaの出演の節に役名が太字で書かれているアニメを見ていって、あとゾンビ―くん(今見れるのはyoutubeにある3分強のアニメを3本にまとめた10分ほどの動画で、それが34本ある)をちょっとずつ崩していけばよくて、最後にまだエルメロイだけ見ていないという状態になったのでエルメロイを見始めたのですが、7話まで見たときにそれは起こりました。
何かというと、イヴェット(Oさんの役)の声が小鷹咲希さんの声にしか聞こえなかったのです。これは僕にとってはかなり重大な事件であり、いろいろな感情が湧き出て来たのですが、どういうことか箇条書きで説明すると

  • 小鷹咲希さんの声がして嬉しい
  • でもそれは(今まで"違う"ことをすごいと思ってきたので)Oさんに対して失礼なのではないか
  • 小鷹咲希さんの声がして嬉しい
  • エクハ、そして小鷹咲希さんのことは少なくとも自分の中では唯一無二の存在だったのに、それが崩れてしまった
  • 小鷹咲希さんの声がして嬉しい
  • これで嬉しくなってしまうのは、Oさんを好きな気持ちにエクハを持ち込んでることになるのでは?

といった様子で、要するに短い期間ですが自分が積み上げてきたことがひっくり返ってしまうような出来事だと感じ、でも別にネガティブな感情になったというわけでもなく、ただひたすら困惑していました。

ずっとわたわたしているわけにもいかないのでまずそのときにやったことは、当たり前のことですがちゃんとアニメ(エルメロイ7話)を見ることでした。小鷹咲希さんの声にしか聞こえない、というところで止まってしまっていたのが、続きを見ていくとそうではない部分もあることに気がつきました。結局その時はとても気にかかったままになってしまいましたが、後日エルメロイの視聴をさらに続けていくと次第に考えがまとまってきました。ざっくり言うと、イヴェットはいわゆる掴みどころのないタイプのキャラクターであり、場面によって声の感じも様々に変わっているのではないか、そしてその一つが小鷹咲希さんに似ていた(と僕が思った)のではないか、ということになりました。
ひとまずこれで、他のキャラクターに聞こえてしまい申し訳なくなっていたという問題が解決しました。
この考えに至るために、イヴェットが話しているシーンを繰り返しみて、聴いて、その声に何を感じるのか、知っている他のOさんのキャラクター(特にこの場合小鷹咲希さん)の声とどう違うのかというのをひたすら考えるということをしていました。だから先ほど述べた、僕が読み取ったイヴェットのキャラクター性というのは単純にアニメのお話そのものから分かったことに加えて、Oさんの演技を聴きそして受け取ったイメージから組み上げたものであったとも言えるわけです。
またさらに、小鷹咲希さんの声と共通している(ように聞こえる)部分、異なっている(ように聞こえる)部分についても意識していたことで、結果的に自分が小鷹咲希さんの声のどういうところが好きなのかというのが以前よりも、というよりも初めてはっきりと分かるようになりました。

いまはこの文章を後付けて書いているので、実際にはそこまでめちゃくちゃ意識してやっていたわけではなく、ただよく思い返してみると無意識にこういうプロセスを踏んでいたのかなぁという話です。
また、具体的にどこで声のイメージを判断するのかやどう比較したのか、どういうところを好きだと感じるのかについては一切書きませんでしたが、これは流石にこんなところで書けないし、またそんな簡単に表現できる言葉が見つかるようなことではないはずです。だから書かないし書けませんが、そのため随所で曖昧にぼかしているので読みづらいかもしれません、すみません。

そして、当然ですがこれらのことは他の作品、キャラクターにも用いることが出来ます。
とりあえず目に付く範囲でOさんの演技をいろいろと聴いてそして考えることをやってみました。各キャラクターがどういうふうに演じられているのか、どういうところでキャラクターの特徴が表現されているのか、その部分を考えたり、また反対にこういうふうに聞こえるから、このキャラクターにこのような一面を感じることが出来る、といったことを考えていました。
面白いことに、これをやっていくうちにどんどん、このキャラの声はあのキャラの声とこんなふうに違う、または似ているという比較が出来るようになり、それによってキャラクターの(声の)特徴がより精密に分かる(気がする)ようになっていきました。 また、その比較を小鷹咲希さんの声を軸にして行うことで、もっとさらにOさんの演技でどういうところから自分は"良い"と感じるのかについても分かるようになって、しかもそういうところを他のいろんなキャラクターの声からも感じ取れるようになりました。
だから、小鷹咲希さんやエクハが僕の中で唯一無二の存在だったのにという問題や、Oさんが好きな気持ちにエクハを持ち込んでいることになるのではという問題は、むしろそれらを尊重したうえで必要な要素だけを取り出し、それを拡張してOさんの演技を考えることに応用出来ているということになり、これはとても喜ばしいことだ、と思えるようになりました。解決したというよりは、しっかり向き合うことで一部考え方を改めつつ問題にならないように回避するルートを取れるようになった、しかもそれが脇道ではなくちゃんとした大通りだったという感じです。

上述したようなことが分かるようになっていくと、作品に触れるのがとても楽しくなってきました。
一番面白さを感じているのは、今まではなんか各キャラの声が"違う"ことがすごいことだと思っていたのが、こういう声、こういう発声、こういう呼吸をこのキャラではこのように活かしている、というところを感じたり考えたりすることになったというところです。と言ってもやっぱり僕なんかが分かる範囲には限界があり、いやむしろだからこそ、新しく作品に触れてキャラクターの声を聴いたときにそういうのもあるんだ、みたいな新鮮な驚きや嬉しさがあって(というのと、やはり"違う"というのも感じる)それがとても楽しいしすごいなと改めて思うわけです。
なので、本当の意味で声モクで作品に触れることが出来るようになりましたし、今まであまりちゃんと向き合えていなかったコンテンツに対しても、Oさんの演技に着目したいというところと、その楽しさがきっかけになって、もっとしっかり追いたいなという気持ちが芽生えてきたりしました。また、もちろんまだ触れられてないアニメやコンテンツに触れるということもやりますが、Wikipediaの出演の節に役名が太字で書かれているアニメをもう一度全部見ようと思っていて、一部(ゾンビ―くんを見終わる前に)既にやっていたりします。
最初の頃は義務感(僕は使命感だと言いたいところなんですが)のようなものがモチベーションになって、出演されている作品をひたすら見ていたという節があったのが、いまはそれをやること自体が楽しくてモチベーションになっていて、我ながらいい話かなぁと思っています。


長々と書いてしまいましたが、ここで書いたことに気が付いて実行し始めたのはここ1ヶ月ほどのことです。なので文章を書いたりするのは早すぎる気もするのですが、時間が経つと恥ずかしさで何も言えなくなってしまいそうなのでとりあえず書き始めたところ、内容がやや踏み込んだものなだけに適当に書くことは出来ないなと思い、長くなってしまいました。
また、Wikipediaの出演の節に役名が太字で書かれているアニメを全部見たと書きましたが、実はゾンビーくんを見終わったのはこの記事を投稿する数十分前くらいで、この記事を書こうと思ったから1週間ちょいで詰め詰めで50話ほど(youtubeの動画にして15本ぐらい?)を見ました。あんなことを書いたのに結構ダサいとは自分でも思いますが、でもそれもアニメを見るちょうどいい理由になったのならそれはそれでいいかなと思っています。

以上です、ここまで読んでくださりありがとうございました。